しきみ彰 先生が贈る後宮物語。第5巻は“賢妃”の暗殺を企てた首謀者として無実の罪を
着せられた“優蘭”が拘束され、“皓月”が真実を暴いてくれると信じて耐え忍びます。
(イラスト:Izumi 先生)
【 https://lbunko.kadokawa.co.jp/product/kanrinin/322103001547.html 】
なかなか尻尾を掴ませない“範”宦官長の共犯者を探す。三人の容疑者から聞き取り調査
を行い、粗を探し出す“水景”の敵に回したくない有能さが印象的。“皓月”自身も妻を
守りたい一心で、寝食を忘れて犯人を追い詰めていこうと躍起になる姿がどこか痛ましい。
“優蘭”に嫌疑をかけたきっかけとなる“丁那”の証言。その背景にある執毒事件の真相、
そして“燕珠”は悪女とは言い難い人物であったことが明らかになる顛末。その鍵を握る
のもまた“丁那”というのが救われます。断罪するあの場面は胸のすく思いがしました。
恋愛に対し身内への負い目から躊躇う“皓月”、年甲斐もないと引け目を感じる“優蘭”。
互いに良き理解者に後押しされ、離れていた間に思慕を認め、晴れて両想いとなった二人。
安堵することもあれば不安要素もある、そんな二度目の春をどう迎えるのか気になります。
2021年10月01日
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