支倉凍砂 先生が贈る元行商人“ロレンス”と賢狼“ホロ”の旅物語。第6巻は雑誌掲載の
短編2つ、公式サイトに掲載の短編、そして書き下ろしの短編を収録した一冊となります。
(イラスト:文倉十 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/spice-and-wolf/322105000014.html 】
「狼と実りの夏」で村に出た悪魔を見た瞬間の“コル”と“ミューリ”の絆を再認しつつ、
便りが無いのは良い便りと“ロレンス”が“エルサ”の相談にのる「狼と宝石の海」では
“ホロ”と同じく「居場所」を失いたくない人物を後押しする過程とその反応が印象的で。
そんな“ロレンス”が“ホロ”のために格好いい所を見せようとする姿を見てある不安を
抱く顛末を描く「狼とかつての猟犬のため息」。関税の利害と大蛇の伝説に隠された謎を
利用して彼女に思い出の種を残そうとする彼の手腕。それもまた道を掴んだ証たるもので。
蜂蜜酒のような2人の甘い関係にあてられた“エルサ”や“ターニャ”にも思う所ありと
触れつつ、その2人もまた残された時間を意識せざるを得ない一時の別れに思いを馳せる
「狼と夜明けの色」。“ホロ”の注文に応え続ける“ロレンス”が抱く気苦労にエールを。
2021年09月24日
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