割内タリサ 先生が贈る異世界迷宮ファンタジー。 第16巻は“ラグネ”に殺され、肉体も
囚われた“渦波”を助け出せると信じる“ノスフィー”らがフーズヤーズ城に突入します。
(イラスト/鵜飼沙樹 先生)
【 https://over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?&pid=9784865549799 】
“ラグネ”が“渦波”を裏切ってでも目指す「一番」。背景に根差す母との関係が彼女の
矛盾だらけの生き様に現れていたのかと思うと物悲しい。求めた光が母に、“渦波”に、
そして“ノスフィー”に変移していく機微も彼女の想いを象徴していて印象に残ります。
“ノスフィー”が「お父様」と認めた“渦波”が死ぬはずがない、と千年前の希望である
本当の魔法で生き返らせるため何が何でも前に進み、その詠唱に必要な言葉を紡いでいく
姿が痛ましくて、いじらしくて。彼に「一緒に生きてくれ」と言われた時のあの顔は必見。
“渦波”は“ラグネ”と「親和」によって深層心理で繋がり、彼女の矛盾を理解した上で
一身に受けることにより、ようやく妹“陽滝”と対等に向き合う存在に登り詰めました。
異世界を巻き込み開かれる家族会議でどんな結論が導き出されるか、注目したい所です。
2021年09月15日
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