2021年08月30日

『プロペラオペラ5』

犬村小六 先生が贈る恋と空戦のファンタジー。第5巻はガメリアに対し虫の息な日之雄を、
そして“カイル”の魔手が迫る“イザヤ”を“クロト”が救えるか、直接対決を描きます。
(イラスト:雫綺一生 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094530230


飛行戦艦「ベヒモス」。圧倒的な怪物を前に衝角攻撃しか為す術もない“クロト”たちが
勝てるのか。敵陣営の“ノダック”ですら悲願する結末を、命を賭して掴みにいく彼らの
戦いぶりは本作最大の見せ場。彼が明かした本心に応える兵員の姿には敬意すら覚えます。

意気揚々と王手をかけた“カイル”。彼に借りを返す“クロト”を後方から支援し続けた
“ユーリ”の活躍には助演女優賞を送りたいほど。彼女だからこそできたあの挨拶は見事。
逃亡劇を続けた“リオ”と“速夫”の胸を熱くさせる、主従を超えた愛の結末にもご注目。

秀逸な空戦描写を下敷きにしながら、あくまで読み手を惹きつけて止まない人間ドラマを
綴り続けた本作。表紙の笑顔を見返した時にこみ上げる感情は筆舌に尽くし難い。執筆に
心血を注いだ先生が脳内で描いていたであろう映像を具現化する日が来るよう祈念します。

posted by 秋野ソラ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/188959845
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック