2021年06月30日

『ひだまりで彼女はたまに笑う。』

高橋徹 先生が「電撃文庫」に初参戦。クラスでは表情を表情を出さない銀髪碧眼の少女が
ふとした瞬間に見せる笑顔に惹かれた少年。彼の涙ぐましい努力を描く恋模様を描きます。
(イラスト:椎名くろ 先生)

https://dengekibunko.jp/product/322102000026.html


高校初日の朝、同じクラスに現れた銀髪の少女“楓”。彼女からは覗き魔、パパラッチと
呼ばれ早々に散々な目に遭う“伊織”。彼女の「あんな場面」を偶然見かけただけなのに。
そんな彼女が親友“美鈴”に気を許す笑顔をたまたま見た彼はその意外性に魅了され──。

友人の“湊”や妹の“ひより”からお察しがつけられ、“美鈴”にはガードを掛けられて、
そもそも“楓”との好感度を上げられる雰囲気が感じられない“伊織”がどう切り込むか。
試行錯誤の過程と心情の変化が小気味良く描かれていく構成が読みやすくて、まず好感触。

“コタロー”と微笑ましいやり取り、日々の何気ない経験が“楓”の頑なな心を解す様に
“伊織”のファインプレーぶりを称えずにはいられない。その結果を演出する挿絵も絶妙。
かわいらしさが増していく“楓”を、“美鈴”と共に見守っていきたいと思える作品です。

posted by 秋野ソラ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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