『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の 暁佳奈 先生が「電撃文庫」から贈る新作は
季節の遷移を代行する現人神「四季の代行者」たちに纏わる物語、その上巻となります。
(イラスト:スオウ 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/syunkasyuutou/322009000013.html 】
春の代行者が誘拐され「大和」から春が消えて10年。春を知らず育った少女“なずな”は
雪山で見慣れぬ女性と出会う。亡き母を偲び雪解けを願う彼女のため女性が歌と舞を披露
した途端、桜吹雪が舞う春が顕現する。彼女こそ春の代行者“雛菊”ではあるのだが──。
賊に攫われ、利用され続けても耐え忍び、戦機を待つ“雛菊”を更に苦しめる悲愴な結末。
彼女の護衛官“雛菊”、彼女に想いを寄せていた“狼星”、彼の護衛官“凍蝶”、各々が
助けられなかった悔恨に囚われ、生きながらえた10年の描写が重なり痛ましさが募ります。
今また夏の代行者“瑠璃”の隠れ家を襲い、秋の代行者“撫子”をかどわかす賊によって
変わってしまった“雛菊”が、変わらずに“狼星”を想い、決起する姿に胸を打たれます。
未だ逢えない“雛菊”と“狼星”の運命は傍若無人な賊に打ち勝てるか。下巻に続きます。
2021年04月19日
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