2021年03月04日

『モンスター娘のお医者さん9』

折口良乃 先生が贈るモン娘診察奮闘記。第9巻は人間領へ派遣する親善大使の候補者に
健康診断をする“グレン”が傷の治療のみならず、絆の修復にも手を貸す顛末を描きます。
(イラスト:Zトン 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/bookDetail/index/978-4-08-631403-9
https://mon-isha-anime.com/
https://comic-ryu.jp/_monisha/
https://seiga.nicovideo.jp/comic/48999?track=official_list_s1


春なのに季節外れの熱波が続くリンド・ヴルム。“ソーエン”からの粋な計らいもあって
“グレン”も診療所を独立させ、“サーフェ”も正妻として結婚式の手配を進める何とも
感慨深い出だし。明るい未来を予感させる中、異常気象が想定外の患者を生み出します。

そこで勃発する大使候補2人、“イリィ”と“プラム”の諍い。引っ込みのつかない両者
に挟まれる“メメ”がとばっちりを食う訳ですが、ここで種族として、更に友だちとして
「中立」を貫く姿勢に感じる力強さが印象深い。そして“ディオネ”の話が殊更に切ない。

そもそも“スカディ”がなりたかった大使には誰になるのか。“イリィ”と“プラム”の
矛先をも収める決め方に心を温まるものを感じます。その余韻を味わって続くかと思えば
あの「警告」がどう物語の締め括りに繋がるのか、最終巻となる10巻の刊行に要注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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