2021年02月15日

『ホヅミ先生と茉莉くんと。 Day.1 女子高生、はじめてのおてつだい』

葉月文 先生が贈る新作は、低迷の続く作家が担当編集から送られた「秘密兵器」を頼りに
ラブコメを書くことになった顛末を通じて、作者から読者へ向けたメッセージを伝えます。
(イラスト:DSマイル 先生)

https://dengekibunko.jp/product/322008000010.html


担当編集“双夜”に重版童貞と揶揄される“ホヅミ”は編集部からの荷物を届けてくれた
女子高生“茉莉”の協力を頼りに世間を見返す一発逆転するためのラブコメを書き始める。
一生を懸けて作家であり続けるため、自分の作品を面白いと言ってくれる人のために──。

突如始まった半同棲生活に、女子高生と30歳目前の作家が一喜一憂する様子を微笑ましく
見守るだけの物語、かと思いきや、編集との意味深長な関係、一歩も二歩も先を行く同期、
原稿を書き直したくなる発売前の無力感、と小説を書く作家の心情が赤裸々に綴られます。

重版童貞を卒業できるか、が鍵ではなく“双夜”と“ホヅミ”の間で「秘密兵器」に対し
認識の齟齬があることが分かってからの怒涛の展開が本作の肝。“茉莉”が冒頭で見せた
戸惑いに込められた胸の内を、受け止めた彼の気概を、ぜひ読んで察してほしい作品です。

posted by 秋野ソラ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/188403079
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック