2020年12月28日

『スパイ教室04 《夢語》のティア』

竹町 先生が贈る痛快スパイファンタジー。第4巻は要人たちが集う会議が行われる合衆国
にスパイチーム「蛇」の一員“紫蟻”が現れると聞き「灯」の面々が総出で乗り込みます。
(イラスト:トマリ 先生)

https://fantasiabunko.jp/product/202001spy/322003001190.html


“リリィ”たちの血気盛んな姿とは裏腹に、その様子を見て自信を失いかける“ティア”。
更には冒頭に意味深長な場面が差し込まれたりして、戦いが始まる前から不安要素が満載。
“ローランド”の予言に対し“クラウス”がやり込めるのも焼け石に水のような気がして。

合衆国へ潜入してから「灯」メンバーが個々人の成長した姿、絶妙なコンビネーションを
魅せてピンチを切り抜けては追い詰められていく状況を見てもなお司令塔として無力感に
苛まれる“ティア”。そして満を持しての登場となる“紫蟻”。絶望感と緊張が走ります。

ミータリオの地に張り巡らされた、まるで蜘蛛の巣の如き“紫蟻”の罠。同じくかの地で
広がり続けてきた噂が現実の世に像を結んだ瞬間、“紫蟻”が陥落していくまでの展開は
ファーストシーズンの締め括りとしてまさに極上。次節にも期待が高まるというものです。

posted by 秋野ソラ at 00:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/188257117
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック