鳥羽徹 先生が贈る弱小国家運営譚。第8巻は選聖会議に再度招聘される“ウェイン”が
西側諸国と東の帝国との均衡をどう取り繕うか、罠をかいくぐる政治手腕が問われます。
(イラスト:ファルまろ 先生)
【 http://www.sbcr.jp/products/4815608880.html 】
“カルドメリア”から十重二十重に張り巡らされた“ウェイン”の腕を試すための謀略。
選聖会議という盤上で、あるいは盤外で見せる2人の高度な応酬にただ驚嘆するばかり。
巻き込まれた小悪党の皆さまにはご愁傷様、と言うしかありません。実に運がなかった。
兄を助けたい、と不測の事態に憂いが募る“フラーニャ”の様子は実に年相応な振舞い。
けれどそれを容赦なく諫める“シリジス”に今回は助けられたと言えます。自嘲しつつ
彼も新たな道を突き進む決意が固まったようでナトラ王国にまた不安要素が増えた模様。
更に言えばナトラ王国で悲願を夢見るフラム人勢力の存在や、それが一枚岩ではない点。
踊りに躍った会議の顛末を目の当たりにして、“ウェイン”になお一目置く人々の思惑。
そして聖王“シルヴェリオ”の業が囁かせたあの一言。問題山積で次も目が離せません。
2020年11月27日
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