『塩対応の佐藤さんが俺にだけ甘い』で人気の 猿渡かざみ 先生が「電撃文庫」へ参戦。
苦境に立たされる男性会社員と女子大生が深夜の食卓に楽しみを求めるラブコメディです。
(イラストレーター:クロがねや 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/322004000046.html 】
スーパーに勤務する“筆塚”は異動先で実績を出せず人事の課長から左遷を仄めかされる。
お先真っ暗な彼がアパートに夜遅く帰ると隣室の“朝日”が鍵を無くして困っている様子。
ひとまず部屋に上げて夜食を振舞い、愚痴なんか聞いてもらって親交が深まっていく──。
体に悪いけど夜ふかしの時に食べる料理の何と旨いことか。“朝日”が毎度優勝する姿に
その想いが強くなります。彼女との交流を通じて仕事先の悩みを解決するきっかけを掴み、
“筆塚”が理不尽な会社生活に徹底抗戦する展開も「お仕事ラノベ」要素としても熱い点。
“朝日”が鍵を無くした理由が意外な形で物語の鍵を握るところや“筆塚”の同僚たちが
彼をどう評価し、その頑張りを見届けているのかが分かる描写も、演出として実にお見事。
彼女が向き合う悩みにもぜひ注目していただきたい。読みやすさも抜群のお薦め作品です。
2020年11月24日
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