川上稔 先生が電子書籍のみで刊行する新作。『幸せの基準』『星祭りの夜』『鍵の行き先』
『自由の置き場』、書き下ろし短編『再会の夜』の5小編を収録したラブコメ短編集です。
(イラスト:さとやす 先生(TENKY))
【 https://bookwalker.jp/de46447d2a-f37f-4f29-aead-ea04ba6bb976/ 】
『星祭りの夜』の神社設定とか、実にらしさを感じるラブコメ具合で好物。両片思いとか、
グイグイくるとか、昨今のラブコメに見られるトレンドも押さえつつ自作品へ落とし込む
手腕はお見事。その気もない中から、淡い想いを持て余しつつ受容する展開に惹かれます。
「短編集」というのは作家の可能性を示す手っ取り早いアプローチの一つと考えています。
『こんな作品も書けるんだ』とまだ見ぬ読者や版元へアピールできると信じている為です。
ライトノベル業界は挿絵の関係か、権利的な都合か、なぜか根付かない文化なのですけど。
今回は電子書籍だけ、という限定的な場ではありますがこれらの短編集を発売する機会を
設けた先生、そして「電撃文庫」編集部の英断には心から称賛の言葉を贈りたいところで。
この試金石が先生だけでなく数多のライトノベル作家の可能性を広げることを祈念します。
2020年09月22日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/187948271
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/187948271
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック