さがら総 先生が贈る年の差ラブコメ。第7巻は書くべき物語を完成させた“天神”に対し
「面白いかどうか」以前に「出版できるかどうか」を問う編集者の視線が突き刺さります。
(イラスト:ももこ 先生)
【 https://mfbunkoj.jp/product/oshiego-kyohaku/321912000701.html 】
感染症に罹患した“志辺里”に代わり、担当を受け持つ編集部のスーパーエース“久堂”。
彼女がお墨付きを出した作品に対して、彼が“天神”へ告げた言葉の一つ一つが世知辛い。
何より今巻の鍵を握る、“星花”に「天出太郎」であることを隠している指摘が胸に痛い。
まずSNSの活用、動画配信で活路を見い出す“天神”。彼の日常生活を支える“冬燕”の
彼に対する固執ぶりがまず印象深い。そして「気持ち悪い」やり方と言われても、彼女の
悔し涙を見ても、物語を「読者の心に触れるための道具」と再認識した彼の強さも同様に。
事案モノの顛末がある一方、“楓”と“凛”の睦まじい様子に心温める場面もありました。
プロローグ「堕落世界」が今巻の内容を代表するかのような意味合いを示していたのに
対してエピローグの意味するところは重く、「彼女」はどう受け止めるのか、見守ります。
2020年08月06日
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