2020年07月27日

『うちの作家は推理ができない』

『宝石吐きのおんなのこ』シリーズの なみあと 先生が「二見サラ文庫」から贈る新作は
現役大学生ミステリ作家が書く作品の解決パートを推理する担当編集者の苦労を描きます。
(イラスト:いつか 先生)

https://www.futami.co.jp/book/index.php?isbn=9784576201023

大学生と作家を掛持ちする“花壇”には悪癖がある。推理小説の解決パートを忘れる癖が。
担当編集“真琴”からすれば、毎度悪びれずに嘯く彼は売れっ子作家でも憎たらしい存在。
〆切を目前に控えた彼女は止む無く起承転結の「結」が抜けた物語の再構築を試みる──。

まずは なみあと 先生の新たな旅立ちをお祝い申し上げます。“花壇”が残した「起承転」
までのヒント、モデルになった人物や場所、そして何より彼の思考を読んで解決パートを
導き出す“真琴”には同情するばかり。そんな彼女と一緒に推理に挑む楽しさがあります。

なぜ“花壇”は忘れるのか。そこにある可能性を見い出すと憎たらしい彼の言動がやがて
微笑ましく思えるから不思議。“高山”が両者の関係を再評価する内容に愛すら感じます。
ほどよく謎解きを楽しんだ後に心温まる読了感が味わえる本作、オススメしておきます。

posted by 秋野ソラ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/187739380
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック