2020年07月10日

『今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。2 先輩、ふたりで楽しい思い出つくりましょう!』

かぜぱな 先生によるコミカライズ企画が進行中の、涼暮皐 先生が贈るラブコメディ。
第2巻は人気者の後輩から突然に恋人宣言された“伊織”が新たな過去と向き合います。
(イラスト:あやみ 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/osaimo/321912000702.html


いきなり「星の涙」の力で洗脳されるところから始まるラブコメ、というのも中々に斬新。
とは言え“伊織”としてもすぐ“まなつ”と恋仲になるほど素直さを持ち合わせていない
のが本作の売りでもあります。“灯火”の立場を早々にぐらつかせる容赦の無さもですが。

ふたりで楽しい思い出を作る、と嘯く“まなつ”が「星の涙」に何を願ってしまったのか。
子供心についた嘘、繋がらない面影、見てしまった泣き顔、助けられなかった事実と悔恨。
このような使い方もあるのか、と驚かされると共に彼女の優しさは心温まるのに切なくて。

叙述トリックを見抜くかのように“まなつ”の秘密を見抜く“伊織”が見せた熱い感情は
「氷点下」らしからぬ人間味が窺えて実に良かった。“こころ”は在るのに人の心が無い
とはこれ如何に。エピローグの引き具合もまた衝撃的すぎて、続きが気になるばかりです。

posted by 秋野ソラ at 00:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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