2020年07月09日

『探偵はもう、死んでいる。3』

二語十 先生が贈る「第15回MF文庫Jライトノベル新人賞・最優秀賞」受賞作。第3巻は
“君彦”らが“シエスタ”の犯したミスを探り、死の真相と遺志を継ぐ意味を知ります。
(イラスト:うみぼうず 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/tantei_dead/321912000700.html


生前の“シエスタ”を参考に作られた生体アンドロイド《シエスタ》。彼女の存在もまた
驚きの種でありながら、世界の謎に迫る事実が次々と明かされて脳がもう、てんやわんや。
その中でも《原初の種》が物語の軸を握っていくのが分かると俄然、面白みが増します。

「SPES」との対決姿勢を新たに・・・と思えば“斎川”のプロデューサーを務めることになる
“君彦”の忙しなさ。彼女を襲うスキャンダルから身を守ろう・・・などと言っている間にも
彼を取り巻く面々が敵に味方に、建前と本音とが入り乱れて先の読めなさに驚かされます。

“夏凪”が“ヘル”と向き合うのも、“斎川”がこの時期で登場したのも“シエスタ”が
命を賭してでも阻止したい計画を浮かび上がらせる演出に繋がっていて見事。“君彦”が
その事実を受け止めてもなお諦めない悪あがきが通じるか否か、見届けたいところです。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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