小林一星 先生の「第14回小学館ライトノベル大賞・審査員特別賞」受賞作。探偵嫌いの
少年が出逢った「魔女」と手を結び、秘密にしておきたい真実を探偵から守っていきます。
(イラスト:左 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094518573 】
“令和”の妹に纏わる事件と謎。探偵を頼り解決を図るも余計な詮索をされて探偵不審に
陥った彼は文芸部部長“くりす”に「迷宮落としの魔女」と称する人を紹介される。彼の
話を聞いた彼女は、世にも奇妙なミステリーを迷宮入りにしてみせる、と豪語するが──。
“令和”の妹の周りで起こる事件に高校生探偵“太陽”やハードボイルド探偵“勘渋郎”
といった優秀な探偵が挑み、掴もうとする謎解きの手がかり。それに件の魔女“焔螺”が
霞をかけていく手管の数々が興味深い内容で。その上でしっかり「解決」する点もお見事。
“令和”の立ち位置が話の進み具合で次々に変遷していく点、“焔螺”の存在そのものが
仕掛け満載な点、そして彼の妹“弥生”に隠された本当の謎が隠しきれていない点。実に
続きが楽しみな要素を次巻でどう拾ってくれるのか、先生のお手並みを拝見したい所です。
2020年07月07日
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