2020年06月10日

『自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ?9』

三河ごーすと 先生が贈る学園ゲーム系頭脳バトル。第9巻は“紅蓮”との勝負に固執する
“透夜”の生き様に触れながら、策謀が渦巻く《獣王遊戯祭》第二幕の幕開けを描きます。
(イラスト:ねこめたる 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/f-rank/322001000933.html


幼い頃から卓越した才能を持ちながらも、大人ですら並ぶ者なくそれを持て余す“透夜”。
若くして生きる意味さえ失いつつある彼を別の道へ導けなかったのかと思う反面、愛とも
憎しみとも違う、執着する対象を得られた幸せを祝うべきなのかも、と感じる彼の昔語り。

“透夜”が眼帯をつけた理由、そこに彼の思い描く未来へ突き進む覚悟を魅せつけられる
気がして、“エーギル”の気が抜けない心境も同情に値するというもの。“紅蓮”の前へ
舞い戻った彼が臨む「ディベート・ゲーム」に送り出された“フラヴィア”も同じように。

「絶対幸運」の“クリステラ”に勝つ策を「絶対不運」の“フラヴィア”に託す“紅蓮”。
その読みは興味深い展開と、彼すら驚く結末をもたらしてきました。覚醒の兆しを見せる
彼の変化に気付き始めた“可憐”は抑止力となるか否か。次巻も楽しみな展開と言えます。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/187580000
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック