小林湖底 先生の「第26回電撃小説大賞・銀賞」受賞作。祈る神からの守護も無く妖魔に
支配される人間の村で迫害を受け続ける妖狐少女の願いを通して世界の命運を描きます。
(イラスト:ろるあ 先生)
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榮凜島に封印された最強の聖仙“彭寿星”。千年の時が経ち、復活して妖魔らを祓うと
信じる巫女“かなめ”の言葉も虚しく、けれど世界を壊す行動も起こせず心を腐らせる
“かがり”。ある日「力が欲しいか?」と幻聴が聞こえたと思えば謎の男が現れて──。
“神津彩紀”の圧倒的な力を見て、不撓不屈の精神で不遇な環境を改善しようと躍起に
なる“かがり”に頑張ってほしいと願う一方で、その力をもってしても覆せない人間の
心の弱さや強敵の猛威に晒される彼女に同情を禁じ得ない展開が続くのがつらいの何の。
“かなめ”に向けられる邪な想い、“神津彩紀”に掛けられる妄執など、様々な苦境を
乗り越える“かがり”が彼と共にこの世界をどう生き抜くのか。彼女だけでなく誰もが
壊したいと図るこの世界が辿り着くのはどの先か。続きに興味が沸く作品だと感じます。
2020年05月19日
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