鶴城東 先生が贈る険悪主従ラブコメ。第3巻は魔術結社「宵の明星」をおびき出すおとり
として“千影”と婚前旅行に臨む“想太”の喪失した過去と神様との深い因縁を描きます。
(イラスト:なたーしゃ 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094518375 】
“千景”の報われなさ、ここに極まれり。“想太”が新魔術を使えることも、彼が彼女を
認めたくなくても好きになることも、「なるほど自然な流れなのね」と見せた上でのあの
「神様」の仕打ちは中々に容赦ない。“ソフィア”の因子すら借りて頑張ったというのに。
その“ソフィア”が見せる“想太”への狂おしく、矛盾にあふれた愛情表現もまた切ない。
“千景”が“ソフィア”と繰り広げた激闘も、その前に“茉莉花”とやり合った決闘も、
いま思えばやらなくていい争いだったのかと考えると「神様」を張り倒したくなります。
“茉莉花”が“想太”のことを想うのもまた、過去の経緯あってこそということでこれも
救いがないというか何と言うか。選択肢を誤っても、大切なものを失ってもなお、彼は
「神様」の捻じれた思惑に打ち勝ってくれることを願いつつ、次巻の刊行を待つ次第です。
2020年05月01日
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