2020年04月02日

『メイデーア転生物語 2 この世界に怖いものなどない救世主』

夏西七 先生によるコミック連載も始まった、友麻碧 先生が贈る本格ファンタジー作品。
第2巻は救世主の守護者となる“マキア”が“アイリ”たちとの距離感に頭を悩ませます。
(イラスト:雨壱絵穹 先生)

https://lbunko.kadokawa.co.jp/product/maydare/321904000218.html
https://ncode.syosetu.com/n3862be/


そもそも、なぜ“マキア”は守護者になったのか。その謎が“アイリ”の命を狙う犯人の
悲しいエピソードと、裏から糸を引く黒幕の存在に気付かせる印象深い話の構成で面白い。
冤罪事件に発展した一連の騒動にも徹底抗戦の構えを見せる“マキア”の強さが光ります。

メイデーアのことを、そこで救世主としてチヤホヤされる存在であることに満足している
“アイリ”が“マキア”をどう思うかは推して知るべしで、“マキア”も実に報われない。
その頑なな姿勢を“マキア”が切り札を使って崩しにかかるあの即断は素直に驚きました。

偶然にも同じ立ち位置になった“トール”が“マキア”と再び良い雰囲気を見せてくれる
描写の数々には安堵感を覚えます。そんな2人を見て“アイリ”が負の感情を抱く様子も
気になりますが、あの殺意をこの世界でも見せつける引き具合に続刊も期待が高まります。

posted by 秋野ソラ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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