2020年03月10日

『石垣島であやかしカフェに転職しました』

小椋正雪 先生が「LINE文庫」から贈る新作は、ブラック企業に勤めていた新人OLが倒産の
憂き目に遭い、旅行先の石垣島にて不思議な出来事や様々な縁に巡り合う顛末を描きます。
(イラスト:飴村 先生)

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石垣港離島ターミナルで衝撃の連絡を受けた“葉月”は、スーツケースが動かない怪異に
遭遇する。そこで出会った男性“俊郎”に教えられたまじないで突如現れた婦人“ナホ”
に助けられる。彼女は彼の代わりに“葉月”へある仕事を依頼したいと言うのだが──。

島で「みえるひと」と称されるあやかしが認識できる人物として“俊郎”が営むカフェで
養われることになった“葉月”。彼女が社畜として培ったタフさや意外な能力を駆使して
あやかしと「もちつもたれつ」の関係を築きつつ、生き方が報われていく展開が好感触。

文章の端々に現地の雰囲気を感じさせる作風は、8年ほど前に『八丈島と、魔女の夏』を
拝読した頃を思い出します。“俊郎”が背負う宿命を前に“葉月”があやかしとの縁を
頼って驚きの結末を導く展開は、彼女の未来に幸あれと願いたくなる気持ちが溢れます。

posted by 秋野ソラ at 00:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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