2020年02月28日

『天才王子の赤字国家再生術6〜そうだ、売国しよう〜』

鳥羽徹 先生が贈る弱小国家運営譚。第6巻は海運での交易に活路を図る“ウェイン”が
遥か南方で繰り広げられている海洋国家の覇権を巡る争いに巻き込まれる顛末を描きます。
(イラスト:ファルまろ 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4815605353.html


“トルチェイラ”の仲介でパトゥーラ諸島に赴いた“ウェイン”を、有無を言わさず投獄。
その人物こそ、パトゥーラの次期指導者として有望視されたが狼藉の果てに追放された後、
海賊まがいの活動で支配を広げる“レグル”。そこからまず脱獄する手腕がお見事の一言。

“レグル”に対抗する弟“フェリテ”に助力を求められた“ウェイン”がかの暴君にある
背後関係まで見据えて手を打ちにかかる過程が面白い。“フェリテ”が持つ覇権を握る鍵
「虹の王冠」を“ウェイン”が活用する方法には驚かされます。小気味よいどんでん返し。

雌雄を決する“レグル”と“フェリテ”の海戦の演出も熱く、後押しする“ウェイン”の
嫌がらせ行為も実に彼らしい。他にも“フラーニャ”が見逃した“ニニム”の恥じらう姿
など見どころ押さえてこの紙幅でよく纏めてきました。ファルまろ先生の挿絵も必見です。

posted by 秋野ソラ at 00:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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