2020年02月13日

『理想の娘なら世界最強でも可愛がってくれますか?4』

三河ごーすと 先生が贈る終末学園ファンタジー。第4巻は“雪奈”抹殺の道を選んだ人類
を前にして“冬真”がどう振舞うか、そんな父親と彼女がどう向き合うかを描き切ります。
(イラスト:茨乃 先生)

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“雪奈”の処分を決めた“桐幻”が“冬真”の思惑すら含めて仕込んだ切り札の無慈悲さ。
死者の想いも、自身の存在すら冒涜された“冬真”が死闘の果てに辿り着いた境地の数々。
その想いを託した姿は格好良い父親として、また一人の男性として印象深く胸に残ります。

“冬真”の決意を受け手《名無し》の面々も改めて自身の役目について問われる状況の中、
彼に“カチュア”が想いをぶつけるその様子ははた迷惑でありながら微笑ましくもあって。
さらに別の決断を下した「あの人物」も過去に縛られず生きていける展開に救われました。

はた迷惑と言えば、“アレイナ”に不完全ながらも救われた“セリカ”もいながら迎えた
“冬真”の悲劇を前に駄々をこねる“雪奈”の姿は世の人々にどう映ったのかを考えると
これまた面白い親離れの一幕で。家族として、人として成長を遂げた父娘に心から祝福を。

posted by 秋野ソラ at 00:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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