2019年12月19日

『僕を遺していく残酷な君と、君を忘れられない僕と』

竹井10日 先生が「LINE文庫」から贈る新作はボーイミーツガール・ストーリー。余命1年
と宣告された少女が出会った「何も持たない」少年に何を遺せるのか、その顛末を綴ります。
(イラスト/烏羽雨 先生)

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“アスカ”は勤務する植物園でフェンスの向こう側に倒れた少年を目の当たりにする。彼は
身なりがボロボロな上に言葉も喋ることができない、記憶喪失とも違うという言動を見せる。
このままでは自分と同じく未来がないと感じた彼女は“キョウ”と名付け世話を始める──。

西暦2311年、富裕層では医療用クローンも当たり前に使われる世界観、シリアスなテーマと
思わせながら“アスカ”と“キョウ”のやり取りは先生ならではの姉モノ描写でコミカル。
彼の成長を見届けながら挿入されていく彼女に残された時間の宣告は胸に緊張感を誘います。

“アスカ”と“キョウ”、互いの存在に救われる機微に触れながら、彼自身も知らない彼の
秘密が彼女を救えるかもしれない、と知った時の判断。タイトルに含まれた彼女に対する
彼の想いの深さをどうぞ読んで感じ取ってもらいたい。期間限定の恋の物語、オススメです。

posted by 秋野ソラ at 00:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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