約4年半ぶりに仕切り直して 杉井光 先生が贈るハイテンション学園ラブコメ・ミステリ。
中央議会を潰す“狐徹”と“朱鷺子”を裏切る議員らに“キリカ”たちが探りを入れます。
(イラスト:ぽんかんG 先生)
【 http://lanove.kodansha.co.jp/books/2019/12/#bk9784065171707 】
妙な気付きを得る“ひかげ”が“キリカ”や“美園”たちと騒々しいやり取りをする冒頭。
これだけで長く空いた時の流れが一瞬で埋まるかのような自然さ、違和感のなさに改めて
本作が、そして 杉井光 先生の作品が好きなんだなぁ、とそれだけで思い知らされました。
すでに“朱鷺子”だけでどんな議題も可否が選べた状況が、議員選挙の結果を経て一変し
どんな議題も彼女の思惑に反した議会の反応が返ってくる事態に。流石の彼女も辟易する
議員らの真意が、“ひかげ”が議会に対して何気なく抱いたものと同じだったのが面白い。
学園公認の第九コンサートに関係する各部の部員たちが野良犬をこっそり飼っていた話が
思わぬ事件を招く顛末では、犯行の真意が聖夜にちなんだ内容であったのがしっくりくる
話運びを魅せてくれました。意外なタネ明かしもありましたし、次巻もよろしくなのです。
2019年12月16日
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