神坂一 先生が贈るライトノベルの金字塔と言えるファンタジー作品。第17巻は何の因果か
魔族の結界『外』に放り出された“リナ”たちの冒険を描く長編版、第三幕に突入します。
(イラスト:あらいずみるい 先生)
【 https://fantasiabunko.jp/product/slayers/321906000824.html 】
遂に魔族すらまたいで渡る存在、というか有名人となった“リナ”の自覚の無さが新たな
物語が始まる兆しを感じさせて懐かしくもあり、楽しくもあり。“ガウリイ”の何気ない
一言に赤面する様子も、ノリと勢いでグイグイ進む様子もまたお変わりなくて安心します。
色々と勝手の異なる『外』の世界で旅の魔道士として過ごそうとする“リナ”たちが早速
目をつけられて追手を掛けられる展開と、道中で出会った自由闊達ながら行動原理が少々
読めない少女“ラン”との関係が長編シリーズとしてどう絡んでくるのか注目したい所で。
本作が刊行されてから30年の時が過ぎようとする昨今に、ライトノベルを取り巻く状況も
随分と様変わりしてきました。そんな現状を鑑みてなお、本作の長編シリーズに踏み切る
「ファンタジア文庫」編集部の気概。最後まで見届けられたらと期待を胸に思う次第です。
2019年11月07日
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