芦辺拓 先生、獅子宮敏彦 先生、山田彩人 先生、秋梨惟喬 先生、高井忍 先生、安萬純一
先生、柄刀一 先生、7人の作家が時代を巡る少女を描く歴史ミステリーアンソロジーです。
(装画:猫月ユキ 先生)
【 https://www.nanun-do.co.jp/media/mystery/a36 】
紙の本が世間からは無縁の存在となった日本で、剣道部員の“ヤオ”は鞄に本を忍ばせる
風変わりな趣味を持つ少女。彼女の日常は突如、世に溢れる文字が虫となって襲いかかる
非日常へと変貌する。自分だけ大丈夫な理由と解決策を愛読書に見い出そうとするが──。
鏡のかけらを求めて旅立つ物語に自身を投影するかの如く、様々な時代を渡る“ヤオ”。
この世の全てをありのままに映す鏡が見届けてきたであろう人の営み、鏡が割れるほどに
憤怒した人の業。彼女の体験、風聞を通じてそれらを見せつけられたような気がします。
歴史上の人物がもたらすミステリーに“ヤオ”がどう介入するか。そして彼女が最後の
鏡のかけらをどの時代で手に入れるのか。はたまた彼女は現代に帰ることは出来るのか。
猫月ユキ 先生が描く気丈夫な彼女の姿と共に時を超える謎の数々を堪能できる一冊です。
2019年11月01日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/186748995
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/186748995
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック