2019年10月31日

『レイジングループ REI-JIN-G-LU-P 7 不在の神』

アドベンチャーゲーム「レイジングループ」のシナリオライター、mphibian 先生が自ら
小説版の執筆に臨む本作。竜騎士07 先生の圧倒的讃歌をもって、物語は完結を迎えます。
(Illustration/影由 先生)

https://www.seikaisha.co.jp/information/2019/09/26-post-rl7.html


往年のアドベンチャーゲームが如く、次々と不足情報を埋めていく“陽明”。その内容に
逐一驚かされます。「神」と「かみ」の違い、「藤良村」と「休水」という集落の関係、
漢字表記のトリック、何より「宴」の神秘性を構成する種明かしは極めつけと言えます。

そこから“ひつじ”に対して「謎は全て解けた」と三段階に分けて対処していく流れも
情報量の多さに圧倒されます。情報を補ったからこそできるあの振舞い、空恐ろしい。
“夢使い”からのアプローチすら見越したかのように切り返すアレも埒外の極みですわ。

どんな人も神も超えて、最後は“陽明”が持って行った感がすごい。女難の相っぷりも。
圧倒的な没入感を堪能するも良し、竜騎士07 先生の解説にもある「その先」を想像して
楽しむも良し、いくらでも楽しめる mphibian 先生の「二周目」たる成果。お見事です。

posted by 秋野ソラ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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