2019年10月18日

『本を愛した彼女と、彼女の本の物語』

上野遊 先生が贈る新作は、大病を患い失意の底にある少女が手にした1冊の本からの視点
を通じて、愛した本に救い、救われる彼女と彼女に関わる様々な人たちの人生を描きます。
(イラスト/はねこと 先生)

https://mwbunko.com/product/321904000293.html


死者たちのホテルに迷い込んだ少女が従業員として働く様子を描く小説『ホテル・カロン』。
なぜか自意識を持つその本が運ばれた先は病院。ある手術を受けないと癇癪を起こす少女
“銀河”がその本を読み、感動のあまり涙し、手術を受けると言う彼女に彼は恋をする──。

なぜ本の視点から“銀河”の物語が綴られるのだろう、と不思議に思いつつ読み進めていく
うちに描かれていく彼女の人生。「物語」を通じて“睦月”と絆を深め、「物語」を契機に
仕事と運命の人に出会い、「物語」に対して恩を返そうとするその生き様に魅了されます。

“銀河”の親友や運命の人すらも知らない、彼女の喜怒哀楽を「本」の視点から描くことで
その愛を一層強く感じることができた気がします。章題の付け方もその変遷が窺えてお見事。
本を通じて伝わる想いの数々を、ぜひ読んで触れていただきたいと思う作品。オススメです。

posted by 秋野ソラ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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