北条新九郎 先生が贈るファンタジー戦記。 第3巻は目的の地へ向かうために立ち寄った
後継者問題に揺れる公国の主導者にして“シャルナ”の叔母を“ダーカス”が救います。
(イラスト/伊藤宗一 先生)
【 http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/859.html 】
王の没後、嫡子の「アラストラ派」と庶長子の「ネビル派」に分かれ後継者争いを続ける
サラマド公国。アラストラ派の主導者“ライミリア”を助けたいと懇願する“シャルナ”
の気持ちを知ってか知らずか高額な報酬を吹っ掛ける“ダーカス”。その意図が今巻の軸。
傷が癒えるまで、と言いながら両派閥の人々と交流し、更に“ライミリア”にも手を出す
“ダーカス”の言動を見て憤りを隠さない“シャルナ”。“ユアン”の仇を討つと怒気を
あらわにする“バルハン”。浅慮な2人をなだめる“ダーカス”の気苦労が窺い知れます。
派閥間の争いがどこにあるのか。民草の意志、糸を引く黒幕の読みの甘さすら見抜いて、
常敗将軍として名を捨てて実を取りに行く“ダーカス”の手腕はお見事。“シャルナ”に
とっても成長につながる、勉強になった事件かと思います。次はどこへ向かうか注目です。
2019年09月17日
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