2019年09月05日

『由比ガ浜機械修理相談所』

斉藤すず 先生の「第25回電撃小説大賞・読者賞」受賞作。ヒューマノイド「TOWA」の存在
に夢と希望を抱いた青年の過ちと後悔と、そして立ち直るための恋を描いていく物語です。
(イラスト:ryuga. 先生)

https://dengekibunko.jp/product/yuigahama/321904000008.html


憧れの「TOWA」を製作する会社に就職するも1年で倒産し、仕事も手につかない“氷雨”。
実家をやんわり追い出され叔母の家に転がり込んだ彼が機械の知識を活かす店を開業した
ある日、来客してきた“戸川”から「TOWA」の“結”を引き取ってほしいと依頼され──。

かつて調律を担当した“アン”との距離感を大切な「TOWA」だからこそ見誤った“氷雨”。
その過去が招いた悲劇があったからこそ、今また引取り先が決まるまでの間、共同生活を
する“結”の存在感が増していく中で見せる葛藤がもどかしく、そして切なく映ります。

“佐藤”社長が「TOWA」に抱いてきた想い、“戸川”が“結”を手放そうと依頼した真意、
そして“萌”が語ってくれた“結”の決意。三度選択肢を誤った“氷雨”が各々の思惑を
受け止めて掴み取った未来が実に眩しくて羨ましくて、幸あれと願わずにはいられません。

posted by 秋野ソラ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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