佐藤真登 先生の「第11回GA文庫大賞・大賞」受賞作。異世界に転移してくる日本人を殺す
処刑人が出会った不死身の少女。彼女の命運を奪うための旅路に隠された陰謀を描きます。
(イラスト:ニリツ 先生)
【 http://www.sbcr.jp/products/4815601188.html 】
異世界に転移してきた“ミツキ”は召喚者に不要と追い出され神官“メノウ”に拾われる。
能無しと言われた彼は「迷い人」として導力なる力を使えるはず、と彼女に諭され見事に
開眼を果たす。喜ぶ彼のこめかみに突如刺さる短剣、掴むその手は彼女のものだった──。
“ミツキ”とは別にもう一人召喚された“アカリ”の始末に臨む“メノウ”が表裏の顏を
使い分けつつ追い詰めていく思惑と、“メノウ”に信頼を寄せる“アカリ”とのその差異、
そこに加えて“アカリ”自身も知る由もないもう一つの感情が絡み合う展開が実に面白い。
“メノウ”を支える“モモ”の一方的な愛や、彼女たちの旅路に絡んでくる世直し王女の
“アーシュナ”と女性陣が活躍する配置、異世界転移へのカウンター、新たな流れを予感
させる作風に期待が高まります。陰謀の使われ方も見事で、先々が楽しみなシリーズです。
2019年07月29日
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