武田綾乃 先生が贈る青春エンタメ小説。物語の最後を飾る後編はコンクールに向けた熱量
の違いからチームワークが揺らぐ北宇治高校吹奏楽部を“久美子”はどう導くか注目です。
(イラスト:アサダニッキ 先生)
【 https://tkj.jp/book/?cd=TD294012 】
ソリのオーディション、その結果を受けて動揺が走る部員たち。“滝”の決めたことだし
実力重視の方針からしたら当然と嘯く“麗奈”。自分の想いと部長としての立場に揺れる
“久美子”がそれでも吹奏楽部を引っ張っていこうとする姿勢には痛々しさすら感じます。
未だ進路も決められない“久美子”が部の方針を巡って“麗奈”からきつい一言を浴びる
頃にはもう駄目かと思いました。幹部ノートのやり取りも見ていて切なくて。その状況を
救ってくれた魔法のチケット、人の縁というか仲間との絆に色々と救われる思いでした。
部活動を通じて全力で音楽と向き合ってきた「北宇治高校吹奏楽部」。“久美子”たちの
3年間の集大成がどういう結末を辿ったかは推して知るべし、ということで彼女の進路も
決まって胸がすく気がしました。次の短編集では彼女以外の将来像も見てみたいものです。
2019年07月08日
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