2019年05月13日

『エクスタス・オンライン 07.白金の竜姫と記憶は巡る』

久慈マサムネ 先生が贈るエクスタシーVRMMOファンタジー。第7巻は拡張パックの適用で
死への緊張感が増す中で、2Aクラスを狙う“式場”に対して“駆流”が対応に追われます。
(イラスト:平つくね 先生)

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“雛沢”不在の報に焦りの色を見せる“一之宮”の気持ちを汲む“駆流”が“式場”への
対応に苦慮する、そんな思いも知らず構ってほしいとせがむ“メル”がまさかの存在意義
を示してきたのが印象的。いろいろな意味で鍵を握る、まさに時の人という感じでした。

“雫石”や何より“朝霧”に目を付けられることで生まれる妙な緊張感が“駆流”の胸を
揺さぶることになる別視点の流れも、本作の謎に触れていく過程において見逃せません。
そんな中でもしっかり濡れ場を用意してくる辺り、久慈 先生の抜け目のなさが光ります。

もう一つ心に残る場面は、やはり“式場”が凶行に走るその理由。それもまたこの世界に
巻き込まれたことで生まれる感情の一つ、ということで得心のいくものではありました。
治まりきらない感情は“駆流”に発散してもらって大満足。新天地での動向にも注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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