2019年03月07日

『おいしいベランダ。 スミレと6粒のチョコレート』

竹岡葉月 先生が贈る大好評・園芸ライフラブストーリー。第6巻は友人“湊”の雲行きが
怪しさを増す恋模様を通じて“まもり”が“葉二”との選択肢について考えさせられます。
(イラスト おかざきおか 先生)

https://www.kadokawa.co.jp/product/321808000695/


“湊”の所属するサークル仲間からのたってのお願いで再び園芸名探偵として活躍の場を
披露する破目になる“まもり”は優しいというか押しに弱いというか。彼女らしい顛末に
微笑ましさを感じつつ、ささやかな反抗の先に先方が見せた仕返しも見事な采配でした。

サークルの事情も相まって彼氏である“周”が見せる価値観の違いに大いに悩む“湊”。
奇しくも“まもり”と“葉二”の間にある差異にも通じるものがありハラハラする展開が
続きます。諦めるしかない、と追い詰められていく“湊”の心情描写は胸に痛く響きます。

実家でのやり取りや成人式のエピソードを通じて“まもり”の為人がより一層浮き彫りと
なる中で“湊”の思いがけない恋の行方が彼女の想いをも後押しする結果に。更にそれを
上回る“葉二”の口から自然と紡がれた言葉が見逃せない。次巻にどう響くのか注目です。

posted by 秋野ソラ at 01:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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