酒井田寛太郎 先生が贈る日常系ミステリー。第5巻は“真冬”との距離を感じながら迫る
卒業を前に彼女との距離感、そして自身の特技である「推理」と“啓介”が向き合います。
(イラスト:白身魚 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094517743 】
「ロシアン・ウイスキー・ホーリーナイト」にてシスターが持つ亡き夫の手帳に綴られた
はずの情景を探る“啓介”。あの日、何があったかはすぐ思い至りますが小説という体裁
をもって夫が何を言いたかったのか。真実を知った彼がとった行動に成長を感じられます。
「消えた恋人」では突如、学校を中退して結婚すると告げた“良太郎”の決意を受け止め
祝福するも、その相手が失踪する事態に“啓介”が直面。消えた彼女の謎に気付いた彼が
真実を告げるか悩む顛末からは推理を通じて相手を救える希望を感じており実に感慨深い。
そして「ジャナ研の憂鬱な事件簿」では、海新高校に進学したい女の子を巡る事件を通じ
“真冬”と“啓介”が将来を見据え時に語り合い、時に語らず通じ合う関係になっている
やり取りは何とも微笑ましい。2人の将来に幸あらんことを願いつつ完結を祝う次第です。
2019年03月05日
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