仁木克人 先生の「カクヨム」投稿作が書籍化。魔界の王族と姿が似ているだけで人類を
滅ぼそうとする姫が、彼らが築き上げてきたグルメという文化に負け続ける様を描きます。
(イラスト:茨乃 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/valalice/321809000031.html 】
【 https://kakuyomu.jp/works/1177354054885049300 】
滅亡させる世界が存在した証としてその文化の成果を1つ残すこと。人類を滅ぼすための
儀式に定められたルールに則り人の世に降り立つ“ヴァルアリス”があてどなく彷徨うと
ある精肉店から鼻腔をくすぐるメンチカツの匂いに誘われ、足を向けたのが運の尽き──。
竜魔神姫に「トンデモナイゼ」とルビをふる、という可読性への追求の一手と言える英断。
固有名詞を覚えずても言わんとする所が伝わる煩わしさの無さは話に集中できる感じです。
口にする料理の数々に屈服していく“ヴァルアリス”の可愛らしさを存分に堪能できます。
“ヴァルアリス”に何かと突っかかる姿もどこか憎めない“インフェリス”とのやりとり
ですとか、姫の意識変革に繋がるきっかけとなる“サチュラ”の並々ならぬ愛の深さとか
脇を固める人物も気になる点です。面白かった。ぜひ腹を空かせてからお読みください。
2019年02月15日
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