2019年01月24日

『幼馴染の山吹さん2 文学少女は文の上をゆっくり歩く』

道草よもぎ 先生が贈る青春ラブコメ。第2巻は再び現れた“小春”と青春ミッションを
目にする“灯里”と“喜一郎”が今度はとある文学少女を巡る物語に関与していきます。
(イラスト:かにビーム 先生)

https://dengekibunko.jp/product/yamabukisan/321810000110.html


「文学少女が望む理想の出会いを果たし、彼女の物語を完結させろ」ボードに書かれた
一文で“喜一郎”が思い出すのは、文芸部の文集に寄稿されていた“成実一木”の物語。
今回標的となる先輩の“瀬尾”に聞くと「“成実一木”は卒業した」と言うのだが──。

“瀬尾”しかいない文芸部。その部室を狙う創作研究部の“立河”と「少年少女の青春」
を描いた互いの作品を賭けて勝負することになる“瀬尾”は実体験がないと話が書けない。
よってあれこれと交際の真似事をする“喜一郎”とやっかむ“灯里”の様子が微笑ましい。

“瀬尾”と“立河”が対立する構図、その裏側にある真意。“瀬尾”がひた隠しにする
真実と青春ミッションが重なったとき、こそばゆい気持ちと切ない気持ちがこみ上げる
何とも小憎い“小春”の演出が深い余韻を残します。続きが出てほしいと切に願います。

posted by 秋野ソラ at 00:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/185430052
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック