2018年12月31日

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか14』

大森藤ノ 先生が贈る、一端の冒険者である少年と矮小なる女神が織り成す眷族の物語。
第14巻は“ベル”と“リュー”が第37層の過酷な状況下で生き延びる術を求めていきます。
(イラスト:ヤスダスズヒト 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797396201.html


想定外の強敵を前に苦戦し、行く手を阻まれる“リリ”たち。彼女らの葛藤、そして成長
著しい展開に一喜一憂する一方、“ベル”と“リュー”が深層で「もうやめてあげて」と
言いたくなるほど死と向かい合わせの局面が続いてもう手に汗握るどころの騒ぎじゃない。

迫る強敵を前に心折れそうになる“リュー”。折に触れフラッシュバックしていく彼女の
記憶が、ひた隠しにしてきた罪の意識を露呈していく過程、それが弾けたときに発生する
「正義」の議論が魂のぶつかり合いを感じさせると共に、“ベル”が男前すぎて痺れます。

“ベル”に諭された“リュー”の心に芽吹いていくあの感情の発露が実にこそばゆくて。
それでいてエピローグに至る直前まで油断のならない緊迫した場面が続く展開も熱くて。
600ページを超える紙幅で描かれた深層脱出の続きは日常編、とのことでまた楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/185289580
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック