2018年10月11日

『ビブリア古書堂の事件手帖 〜扉子と不思議な客人たち〜』

11月に映画上映を迎える、三上延 先生の大人気ビブリオミステリ。“栞子”と“大輔”が
娘の“扉子”に古書に纏わる挿話を聞かせる形で、2人のその後を綴る小編を収録します。
(イラスト:越島はぐ 先生)

http://mwbunko.com/978-4-04-912044-8/


本作を読んでいてライトノベルの話が出てくると内心で動揺が走るというもの。母親譲りの
無類の本好きへとすでに育ちつつある“扉子”と、自身の生い立ちがある故に娘になかなか
強く言い出せない“栞子”の振舞いが微笑ましくて苦笑い。“扉子”の成長が気になる所。

『からたちの花 北原白秋童謡集』では新版の本をプレゼントされる、その意図に気付いた
“由紀子”の機微の変化に希望を感じました。『雪の断章』では“志田”にもう一人いた
生徒を巡って悶々とした内情が描かれる“奈緒”の描写が過去の逸話と相まって印象的で。

『俺と母さんの思い出の本』『王様の背中』のように穏やかには収まらないエピソードも
あります。「本が好きな人となら、誰とでも仲よくなれるわけではないの」そう語りかける
“栞子”の言葉が深く静かに響いてきます。披露されなかった前日譚、見てみたい所です。

posted by 秋野ソラ at 01:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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