2018年09月21日

『火焔の凶器 ─天久鷹央の事件カルテ─』

知念実希人 先生が贈る新感覚メディカル・ミステリー。長編シリーズ4冊目は陰陽師の
墓をあばいた研究者が次々と不審な死を遂げる呪いのような謎を“鷹央”が診断します。
(イラスト/いとうのいぢ 先生)

http://shinchobunko-nex.jp/books/180133.html


“室田”教授の話によると、陰陽師の歴史を紐解く上で重要とされる人物“蘆屋炎蔵”の
子孫を発見し、その墓に入った彼自身が体調を崩し残る2人も焼死したり、錯乱したりと
まるで呪いの仕業のよう。“炎蔵”に呪われたものは皆、焼死しているというのだが──。

“室田”と“碇”の容態が悪化した理由が“炎蔵”の墓にあるのは想像の範疇ではある
ものの、その後に起こる怪事件の数々、“内村”が焼死した理由がトンと見えてこない。
本当に最後の最後まで事件の真相、そして真犯人が分からなかったのはやきもきしました。

“小鳥遊”が研究メンバーの紅一点である“葵”との関係も上手く進められないあたりは
“鴻ノ池”の監視が厳しいだけではないような気もします。そんな彼が今回かなり窮地に
陥る破目になるので、それをどう回避するのか、といった点にも注目いただきたい所です。

posted by 秋野ソラ at 00:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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