2018年07月27日

『蜘蛛ですが、なにか? 9』

馬場翁 先生が「小説家になろう」で公開していた迷宮サバイバル・ストーリーの書籍版。
アニメ化企画進行中の報を受けて刊行される第8巻は“姫色”が遂に“D”と対面します。
(イラスト:輝竜司 先生)

https://kadokawabooks.jp/product/s12/321803001542.html


“姫色”が意外にあっさり力を使うきっかけを得たと思えば、あんなことをやらかすとは。
そしてまさかの“D”の正体と立ち位置。ラスト40ページほどで次々に繰り出される真実。
彼女が“D”の誘惑から完全に逃れられる日は来るのか、興味深く見守っていきたい所で。

そんな“姫色”の二度に及ぶ無断外出を咎める“ソフィア”が未だ力及ばずという不遇さ。
魔王様ご一行、という肩書を前にしてもチンピラぶりを示す“ブロウ”と肩を並べる勢い。
彼女の切り札があればこそ、あの鬼と対峙できたと言えますが大丈夫なのか気になる話で。

今巻で一番の勝負となる“ラース”との直接対決。“京也”として生きてきたはずの彼が
鬼として猛威をふるうまでの記憶を伴っていた点は哀愁を滲ませます。思いがけず自由を
得た彼がこの異世界で何を為せるのか。“姫色”の今後も含めて注目したいと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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