2018年06月01日

『俺の立ち位置はココじゃない!2』

宇津田晴 先生が贈る立場入れ替え系ラブコメ。第2巻は六花の一員となった“公平”と
“光瑠”が迫る球技大会への準備中に思いがけない洗礼を受ける、その顛末を描きます。
(イラスト:おしおしお 先生)

http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094517316


“公平”が応援団長、“光瑠”が副団長として大会を盛り上げようと意気込むも、肝心の
生徒会長や大会実行委員長が非協力的で話もまとまらないという波乱を予感させる幕開け。
それどころか周囲からも他の六花メンバーと比較され、侮られる苦境ぶりには思わず同情。

今巻では女の子たちから次々と告白を受けたりして満更でもない“公平”が王子を目指し
奮闘するのとは対称的に、姫希望という想いが定着しない“光瑠”の報われなさが何とも
切ない。嫌がらせを受けてもなお大会の成功に向けて頑張っているだけに、なお余計に。

今回の顛末を上っ面でしか捉えていなかった“公平”が、見えていなかった側面を見える
ようになったその瞬間。真実と真っ直ぐに、誠実に向き合うその姿勢が実に男らしかった。
終章で見せる“公平”と“光瑠”微笑ましい一面を、救われるような思いで見届けました。

posted by 秋野ソラ at 00:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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