鳥羽徹 先生が贈る新作は弱小国家運営譚。隣国の脅威に晒され、太刀打ちする術もない
小国の王子が、サッサと国を捨てて悠々自適の生活を目指すため様々な策謀を巡らせます。
(イラスト:ファルまろ 先生)
【 http://www.sbcr.jp/products/4797397031.html 】
病床に伏せる国王に代わりナトラ王国の摂政を務めることになった“ウェイン”。聡明で
実績も残す彼が、国の行き詰まりを感じ国を売りたいと切望しているのを知る者は少ない。
そんな彼がアースワルド帝国からの大使との会談、という大一番で打ち出す策とは──。
状況判断に長け、先の先まで見通せる“ウェイン”の策の数々が、興味深い方向に期待を
外していく展開が面白い。彼の幼馴染であり補佐官を務める“ニニム”との気の置けない
関係も微笑ましく映ります。彼女を護る彼の真意がまだ掴みきれないので今後気になる所。
ファルまろ 先生への挿絵指定には際どい場面を入れなくてはならない風潮でもあるのか
と勘繰ってしまうがそこがまた良い。国を売るどころの騒ぎじゃない局面まで話が進んで
なお弱小国家としての窮地が続く王国を前に“ウェイン”はトンズラできるのか注目です。
2018年05月21日
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