2018年05月01日

『ぼくたちのリメイク4 「いってらっしゃい」』

木緒なち 先生が贈る青春リメイクストーリー。第4巻は思わぬ決別から11年の時が過ぎ、
元の年齢に戻った“恭也”が“亜貴”と幸せな人生を作り直したところから始まります。
(イラスト:えれっと 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/bokutachi-remake/321712001027.html


気がつけば娘がいて。その娘は“亜貴”と結婚してできた子供で。けど彼女は、いや彼女
だけでなく“奈々子”も“貫之”も夢を諦めていて。これが幸せな結末かと自問自答する
“恭也”の姿が何とも痛ましい。それを受け止める“亜貴”が吐露した心情も、また然り。

ソーシャルゲームの開発会社で以前と同様にゲームディレクターを務める“恭也”。彼が
目にする上司となった“河瀬川”に対する理不尽な仕打ちに何もできないと不甲斐なさを
滲ませる様子はまさに悲愴。仕方ない、で本当に済ませてしまうのかハラハラするばかり。

飛行機で飛び立つ“河瀬川”を見送った“恭也”が出会う「あの人物」が全てを物語る訳
ではありませんが、仮初めのハッピーエンドに終止符を打つ彼の決意を揺るぎないものと
するのは納得の展開。とは言え“貫之”の問題をどう解決するのか、そこが残課題です。

posted by 秋野ソラ at 01:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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