2018年04月25日

『魔法科高校の劣等生(25) エスケープ編〈下〉』

佐島勤 先生が贈る大人気シリーズ。第25巻は身を挺して“達也”たちを守った“水波”を
気遣うあまり禁断の力に手を出す“光宣”に対して、彼が本気で対峙する決意を固めます。
(イラスト/石田可奈 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893792-4/


“光宣”の異常性に気付くのが遅れた、ただその一点だけで“達也”にとって思いがけない
強敵を生み出すことになるとは。“水波”に懸想するあたりの“光宣”を見た頃には想像も
しない展開を迎えたことにまず驚きです。対する“達也”の「強い否定」が印象に残ります。

“達也”の人並み外れた決意が如何に人とかけ離れているかを示すかのように差し込まれた
“十三束”とのやり取りも注目しておきたい場面。理解されないが故に頼れる味方が少ない
規格外たる魔法師の悲哀を滲ませます。“水波”の存在が大きくなるのも納得というもので。

「パラサイト」の存在が脅威となる今巻。冒頭にあるUSNAでの一幕が更に伏線として意外な
繋がりを見せてきます。あとがきにもある通り、いろいろな意味での「エスケープ」である
と知らしめた引きがどう作用するか。「インベージョン編」の刊行が待ち遠しい限りです。

posted by 秋野ソラ at 00:31 | Comment(1) | TrackBack(0) | ライトノベル
この記事へのコメント
十三束についてなんですが、「本音と建前」というモノを理解しておく必要があると思います。

達也が伝えた、「ディオーネー計画」の真相を、個人的に信じる信じないかは別として。
Posted by MHP at 2018年06月16日 22:57
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