2018年04月23日

『数字で救う! 弱小国家2 電卓で友だちを作る方法を求めよ。ただし最強の騎兵隊が迫っているものとする。』

長田信織 先生が贈る異色の数学ファンタジー。第2巻は財政再建を目指す“ナオキ”らが
巨額の出費が続く西方戦線に目をつけ、終結に乗り出す所で新たな騒動に巻き込まれます。
(イラスト/紅緒 先生)

http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893796-2/


西方戦線を預かる“ソアラ”の従兄“ライアス”。「王家とはかくあるべき」と感情論で
彼女に相対する彼の相性の悪さに思わず同情。彼に仕組まれて彼女とは別に多忙な日々を
送る“ナオキ”が急遽雇った助手“テレンティア”が今巻の物語で鍵を握る形になります。

西方戦線の終結には程遠い“ライアス”の施策に業を煮やした“ソアラ”が理詰めで彼を
問い詰めていく様子は胸をすく思いがするものの、彼にも思う所があると知ってしまうと
憎めない気がするのが不思議。コミュニケーション・エラーが為せる関係、ということで。

それにしても、溜めに溜めての153ページからのアレは今回のハイライトと言っても良い。
“テレンティア”との「絡み」も要所でコミカルな場面もシリアスな展開も魅せてくれて
面白い。CHARTMAN氏の協力を受けて進化した「あの関数」も注目。続刊に期待してます。

posted by 秋野ソラ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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