2018年03月27日

『榮国物語 春華とりかえ抄 二』

一石月下 先生が贈る男女逆転中華譚。第2巻は“海宝”を陥れる陰謀を探る“春蘭”が
東奔西走する一方で、“莉珠”を巡る不穏な動きに“春雷”が巻き込まれてしまいます。
(イラスト:ノクシ 先生)

https://www.kadokawa.co.jp/product/321710000482/


一巻から纏めて拝読し、今巻も安定した面白さに魅了されます。いわゆる「とりかえばや」
として楽しめる要素を活かした話運びと、“春蘭”“春雷”の周囲を含めた振舞いの妙。
特に“海宝”が“春雷”として見ている“春蘭”に懸想し慌てふためく様子ったらもうね。

そして今巻でもその傾向は顕著に。“春蘭”の体を改めようとするあたりそろそろヤバい
と苦笑いしつつ“秋明”の思惑通りな展開のようで興味深い。ただ“海宝”にも彼なりの
背景とか思慮などがあると分かると“春蘭”としても機微が変化している所がまた面白い。

“莉珠”については今回の顛末で気付きを得ている様で、こちらも先々が楽しみな雰囲気。
“春蘭”の機転が今回も国を揺るがす一大事を防ぐことになるのですが、敵方にも洞察の
余地を与えてしまうなど気になる点もちらほら。続刊でどう話が動くのか目が離せません。

posted by 秋野ソラ at 00:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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