小学館文庫「キャラブン!」の創刊タイトルに名を連ねる 日向夏 先生の新作は遺跡発掘
ミステリー。貧乏女子学生がバイト先で発掘調査にまつわる様々な事件に巻き込まれます。
(イラスト/vient 先生)
【 https://www.shogakukan.co.jp/books/09406494 】
考古学を教える“西枝”教授の研究室に所属する“灯里”は過去に不発弾を2回見つける
など妙に運がよく、ある日“古賀”先輩と共に発掘調査へ向かった先でも勾玉を発見する
引きの良さを見せる。しかしその翌日、防犯カメラにも映らない犯人に盗まれていて──。
あまりに貧乏すぎてたんぽぽすら腹の足しにする“灯里”の逞しさ、快活ぶりがまぶしい。
苦学生だからこそ福岡グルメを味わって食べる彼女の様子が飯テロ要素を含んでおります。
多少、礼を失する所はありますが、むしろ“日比野”の自然な図々しさに驚かされました。
妙に察しの良い“灯里”の気付き等から事件の謎を紐解いていく小編3つが最後の小編に
繋がっていく構成も練り込まれており、特に福岡・九州を舞台にしたことで邪馬台国の謎
を絡めた落とし所に辿り着く、土地勘を活かした内容に仕上がっています。オススメです。
2018年03月16日
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